癒し系フリージャズ
マリオン・ブラウンといえば、コルトレーンの「アセンション」(1曲40分の問題作!)で、ファラオ・サンダースやら、アーチー・シェップやらが「ブガァァァァー!!」とか「ぎぃぃ~!!」とか、もう阿鼻叫喚な演奏をしてる中で、一人だけ良い感じにユルいアルト吹いてたのを思い出します。
ええ、ユルいんです彼。
60年代の、過激な過激な”フリージャズ”のアーティスト達の中でも、マリオン・ブラウンのアルバムは、ギャーピーなフリークトーンももちろんありますが、全体的には暖かい”昼間”の香りがします。そういえば東京居た頃は、マリオン・ブラウンのレコード聴きながらよく昼寝してたな~・・・。
で、只今のお気に入りは、今年やっとCD化された「ノヴェンバー・コットン・フラワー」。
いいですね、コレも眠れます。”癒し系フリー・ジャズ”(勝手にそう名付けました)のパイオニアの面目躍如の美しく澄みきったトーン、土の匂いのする暖かい音楽。いわゆるフツーの”ジャズ”ではありませんが、かといって「何か変わったことをやってやろう」的な、気負いも思惑もない、自然な音楽です。添加物とか化学調味料を使ってない料理とか、そんな感じ。
(リーダー)
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