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2005-05-17

たからもの①

_025 (株)ブルース・インターアクションズが1991年に発行した「ブルース・レコード・ガイド・ブック」です。すっごいボロボロで、セロテープであちこち補修してありますが、今でも私にインスピレーションを与え、夢を膨らませてくれる現役良書として、お店で自宅で今でもバリバリに活躍しています。中身の方はブルース関係の文章ではすっかりファンにお馴染みの、高地明さん、小出斉さん、妹尾みえさん、吾妻光良さん、佐々木健一さんといった方々が、濃密&濃厚な愛に溢れた文章で、興奮させつつもしっかりとブルースマンのバイオ的なことなんかも抑えた絶妙かつ個性的な文で、読み手にグイグイ読ませてくれるんですよ。

この本がなければテキサス・アレクサンダーやヘンリィ・トーマスに出会えたかどうか・・・。とにかく私がブルースを「聴きたい!」と思い始めたちょうどその時に、偶然入手することができました。どうやって入手したかと言えば、当時働いていたレコード屋さんのバックルーム大掃除の際に、「ものすごく埃をかぶり、しかもあちこちが凄まじく破れられた状態」で、しかも「デスクの裏側から出てきた」本書を目にしたのです。この本は、明らかに「ゴミ」のところに、幾多の不必要書類と一緒に無造作に置かれていました。

私は「これは捨てさせたらいけない」と思い、店長に「店長!お願いがございます。」と直談判しました。結果あっさり「うん?いいよ。でもコレ持ってくのぉ~」と許可をいただきましたので、そのへんの「多分この本のページかも知れない紙くず」と一緒に、袋に入れて持ち帰りました。自宅で一時間半にも及ぶ大手術の末、幸いページの欠損等もなく、一応元の形に復元できた時は嬉しかったですね~。かなり疲れたけど、やっぱり徹夜で読みまくりました。それからこの本に載っている「なるべく知らないブルースマンのレコード」とか「何じゃそりゃ!」っていうコンピとか、とにかく買い漁りましたね。とりあえず中央線沿いの中古レコード置いてありそうなお店はほとんど回ったと思います。

ガイドブックって、人によっては「そんなの読んでたら頭でっかちになっちゃうから要らんわい!」という方もいらっしゃるでしょうし、ある意味で「100%文字に頼らず、感性に従う」という聴き方もアリだとは思うんですが、やっぱりね、あの~、アレですよ。「何故ガイドブックが必要なの?」と言われれば「そこに自分が知らない(聴いたことがない)のがいっぱい載ってるから」と、私は答えるでしょうね。良い紹介文を読むと、やっぱり知らないCDとかレコードでも「聴いてみようかな」ってなりますもの。

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コメント

その見解マジ納得です!ただやっぱりガイドに載ってるものは手が届きましぇん!

確かにね。昔のガイドブックなんかにフツーに載ってたものでも、今になってすっごいプレミアが付いてんのもあるよね。ガイドブックに載ってるもので、何故か自分が持ってないのばかりがどこかのレコード屋さんのワゴンか何かに百円均一とかで・・・。それは夢見すぎか(笑)。

が、私がほしかったレコードがなんと三百円均一レコードからぼろぼろ出てきたとき感動で涙ボロボロ・・・という夢を見ました(笑)

見るよね(笑)。

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