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次郎君には一度だけ、ドラムのヘルプをお願いしたことがあります。
急なお願いにも関わらず「あぁいいよ」と、アッサリ引き受けてくれただけでなく、シャープかつ繊細なドラミングで応えてくれました。
コルトレーンの「アット・ニューポート」で、急遽エルヴィン・ジョーンズの代役で叩いた、ロイ・ヘインズのようなドラム。つまりは全く違うアプローチで、見事に代役以上の代役を、次郎君は果たしてくれました。
そして、そのアプローチは、バンドという枠組みや楽曲などは、メンバーそれぞれの”個”としての表現を全うするための、単なる素材に過ぎないというIricoの本質を、明晰な頭脳で瞬時に判断した、彼の”個”としての表現でした。
そして彼は、ベースの康生のバンド「Garsus」のオリジナル・メンバーとして、イカしたビートを毎回ドンピシャでキメておりましたし、兼一君も所属する「青猫ロマントルソ」では、いなくてはならないサウンドの要でもありました。
次郎君のドラムに、何度「凄ェ!」と面食らわされたか分かりませんし、次郎君のドラムによって輝いているバンドの演奏に、何度嫉妬したか分かりません。
次郎君、いきなりすぎるよ・・・。
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