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2005-04-30

ガンバらない

alligator_bogaloo
ルー・ドナルドソン(以下尊敬の念を込めてルーさん)はね、絶対に頑張らない、テンパらない人なんですよ。

ちょうど彼がデビューするちょっと前にチャーリー・パーカーというアルトの親分がいて、このヒトはもうそれまでのサックス吹きのジョーシキを打ち破った猛烈吹きまくりのイケイケな大将だったのだがね、ルーさんも若い頃はやっぱりアルト吹きとしてかなりの影響を受けておった。アート・ブレイキーのジャズ・メッセンジャーズという、イケイケの若いのばかりが集まった一家に出入りして、それはそれは大変な吹きまくりようだった。ところがルーさん、ある日思ったね。「イケイケは若いのに任せて、ワシはここらでちょっと肩の力を抜いてみようかのう」って。で、肩の力を抜いて、オルガンやどこの国のもんか分からないパーカッション屋なんかをバンドに入れてスーダラやっとった。ところがそこからのルーさんがいいんだなぁ。

このアルバムはたまたまヒットしたやつなんだけど、大体この辺の時期のアルバムは、ラモーンズじゃないけどいい意味で「どれも一緒」。テキトーに力抜いた、ブルースフレイヴァたっぷりのアルトがぷひゃーと鳴って、オ、イェ!う~んな、ホロ酔い気分に、シラフでもなれてしまうルーズなファンクネス。つまりゴキゲンなわけですよ。ふた昔ぐらい前は「アリゲイター・ブーガルー?あんなのはシャリコマだよ」と呼ばれてバカにされておったようですが、今はそんな野暮言うヒトはおらんでしょう。音なんかスッカスカで、メロディーも分かり易いぐらいキャッチー。「衝撃を受けた」とか「人生変わった」とか、そういった類の音じゃないけど、この「頑張らなさ」がいいんだなぁ。。。   (リーダー)

コメント

タイトル曲の
テーマが終わってアドリブに突入した
最初のフレーズを聞いたときは
爆笑してしまいました。

♪ぽぴぴぽ・ぱぁ~

この軽やかさ、肩の力の抜け具合、
適度なお間抜けフレーズ。

わっはっは、それでいいんだね、ルーさん?

そんな気分の爆笑でした。
爆笑ついでに、腰砕けも少々(笑)。

ほぴほぴ ほひゃ~♪ついでに ぷしゅ~♪

16小節吹き終わった後の満足げなルーさんの顔が浮かびますね(笑)。

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