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2005-05-12

J-A-Z-Z/Indipendence

spring_rain 70年代に彗星の如く現れては消えた黒人ジャズ・インディペンデント・レーベル「BLACKJAZZ」。活動期間も短くて、リリースしたアルバムも全部で20枚と、かなり少なめではあるんですが、ここのアルバムはどれも絶品なんですよ。レーベルの音の傾向は、ジョン・コルトレーン的なモード・ジャズに、ソウルやファンクといった黒人大衆音楽がかぶさり、さらにアフリカ回帰を目指す奴とか、ブラジリアン・ビートやラテン風味を加えて、よりフロアライクな(?)音を追求する奴とかいろいろいて、一見それぞれが好き勝手やっているようでいながら、レーベルのカラーとか、ポリシーとかいったものが、どの作品からも一貫して感じることが出来ます。

そんなBLACKJAZZのアルバムは、どれも最高としか言いようがありません。そして、最近私が特に気に入って聴いているのがコチラ。テナー・サックス奏者、ルドルフ・ジョンソンさんのデビュー作。ファンキーな曲調に、重心の低い黒々としたフレーズが山盛りになり、さらに彼のどこか人の良さそうな、丸く粒の大きな音色がかぶさる。この美味い丼モノ(さらに例えるならカツ丼です。コレ絶対カツ丼!)たまりません。

彼はこの後に「ザ・セカンド・カミング」という神懸りな激烈極まりない傑作を放ち、そっちの方はかなり有名ですが、このアルバムの全然神懸りじゃない魅力はやっぱり捨てがたい。ジャズファンク系の音を聴いて「く~、いいなぁ」となる人(あるいはなりたい人)にとっては、かなりイケるツマミですので、ぜひぜひ聴いてみてください。

(リーダー)

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