グッときてみる
いいですね、嬉しいですね。というわけで、久々にバンドの練習を再開しました。年明け以降の我々は、練習場所がなくなったり、メンバーのSHOJI君が仕事の都合で上京したり、もう踏んだり蹴ったりの悲惨なものでしたが、4月の後半になってようやく練習場が見つかり、新メンバーも入り、やっと「マトモなバンド活動」が出来る環境が整いました。
新メンバーのKANAIMAN君は、とてもカンのいい人です。Iricoの楽曲の要点だけを「こんな感じで、次はこのコードで・・・」と説明しただけで、もう「何となくそれっぽい音」が出せてます。前任のSHOJI君は、音やフレーズを作る時は慎重に慎重に試行錯誤を繰り返しながら、フレーズ完成の段階では「え?どっからそんなフレーズ持ってきたの??」と思わせるぐらいはっちゃけた、練習時のフレーズの断面すら見えないフリーキーなプレイで周囲を驚かせておりましたが、KANAIMAN君は最初に音出す時は「ガーン!」と思いっきり出して、そこから慎重に調整を重ねていくタイプのようです。
一度音出して「こんな感じですか?これでいいですか?」と、聴いてまた音を出して、音を出す毎に彼のフレーズがどんどん洗練されていくのが分かります。またも良いメンバーに恵まれて、我々は幸せです。
さ、あとは練習を重ねながら、バンド全体のサウンドをもいっちょ引き締めていかなければ!!私のテナーもヘタクソになっていたので、個人練習頑張ります(反省)。
最近の私の音楽的傾向は、ラテンもの。ラテンの複雑なビートの重なり合いと哀愁のメロディーにグッと来ます。
キップ・ハンラハン・プロデュースの「Deep Rumba」は典型ですね。縦横斜めからのビートの十字砲火!!耳で追って行くとどのリズムが軸になってるのか分からなくなって混乱しますが、カギはリズムとリズムの交差する「真空地帯」、つまりビートが鳴ってない部分にあるのでしょう。こういうのが一発で「バシッ!」と決まるのってすごいなぁ、ライヴとかエライことになってるんだろうな。観たいなぁ・・・。
なんだかんだ言って頻繁に聴いてるサンタナ師匠の「3」も良い感じです。ギターの「泣き」がやっぱり独特ですな。奏法的にはこの時代のロックの人達の多くがそうであるように、ブルースを下敷きにしてるんだろうけど、このアフロ・アメリカンではない、アングロサクソンでもない「赤いフィーリング」は、やっぱラテン。これは奏法やリズムの分析などせずに、ただひたすら爆音で聴きまくりたい一枚です。
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