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2005-09-02

Iri-Congな夜~「真夜中の仁義なきインプロ抗争編」

DSCF2192 さあ、いよいよ「運命のセッション」の夜がやってまいりました。この日仕事を終えて雲さん御一行が宿泊のホテルで待ち合わせをし、合流して出発。セッションの舞台となるのは本当に人里離れた場所にあるため、まずは食料や飲料水などを補給してから出発することにしました。ちょっとした遠足気分(真夜中ですが・笑)でワクワクする私と皆さん。そして、さらに「これからどんな演奏をするんだろう」と、また別の意味でワクワクする私と雲さん&蛍博士の”演奏参加組”。

車を走らせることおよそ30分。車が市街地から離れていくにつれ、周囲の景色は「闇」の部分が多くなり、これから始まる狂乱のセッションを暗示していることに、我々は気付くこともなく、ごくごく平穏に、やっぱり車内ではジャズやブルースの「濃い話」に興じておりました。

DSCF2184 そしていよいよ我々の「秘密の練習場」に到着!秘密なのでこれ以上の情報は流せませんが、ココがホント凄い場所なんですよ。って、自分たちがこんなこと言うのは何ですが、とにかくディープな所にあるディープなスポット。「こんなとこに都会から来た人連れてきて大丈夫か~」というような、もう辺鄙なとこにある辺鄙な施設ですが、御一行様は「わ~、すごいすごい」と、逆に喜んでおられたようです。

先に到着してたメンバーの音も何か絶好調で、「うん、いいねいいね」な雰囲気の中、とりあえず我々の曲「寂しい女のような人」でオープニング。そしてワン・コードのトランシーな曲をやっているうちに、蛍博士のヴォーカルが乱入。のっけからハイ・テンションでひとつひとつのフレーズにきちんと日本語のヴォーカルを、しかも即興で乗っける蛍博士のヴォーカルの威力というものは、以前から「ボスタング」(雲さんと博士によるユニットです)の映像や音源などで知ってはいましたが、実物を前にして、今まで間接的に知っていたものの、さらにその何倍ものインパクトと説得力を感じました。

DSCF2210

そして、その博士のヴォーカルに、当たり前のように涼しい顔で寄り添って粘着する雲さんのグルーヴィーなベース!!もちろん我々は触発されまくりましたよ。雲さんのベース、博士の変幻自在なヴォーカル(ある時はそれは詩吟であり、またある時はそれはゴスペルのプリーチングであり、どの唄い方、”語り口”からも非常に洗練された知性と、原初の衝動を感じました。その衝動は計らずも我々の演奏と、ギリギリのさじ加減で不思議な調和と安定を生じさせ、そこで生まれたサウンドは我々だけの醸し出すそれでもなく、「ボスタング」が醸し出すそれでもない、特別な、本当に特別な「ひとつのバンドの演奏」になってました。

「これはもうIricoとボスタングの合体ユニット”イリコング”を結成するしかないですねぇ!」と、みんなで盛り上がってたので、ここに「Iri-Cong」の結成を宣言します。いつか一緒にどこかでライヴなんか出来たら最高ですよね。

それから私がギター、雲さんベース、博士ヴォーカル、Asa-ken&shojiのドラムスでやった強烈ブルースがすごかったです。いや(笑)演奏してる時は「うんうん、オーイェー!」な気持ちでやってたのですが、後で録音してたやつを聴いたら、もう本当に「頭の飛んじゃった人達の演奏」でした。雲さん曰く「頭が痛くなるブルース」、ユーキー殿曰く「博士のヴォーカルにロバート・プラントを見た」だそうです(笑)。いやとにかくこの日のある意味でのベスト・トラックでしょう。

そして雲さんと私とでスタンダード・ナンバー「朝日のように爽やかに」では、ムーディーにやっているところで空君のサン・ラばりのキーボードが乱入!!さっきまで犬と戯れててたと思いきや、やはりやってくれました。最高です!そこでまたフリーな感じになだれ込んで「じゃあぼちぼち終わりましょうか」と言った時にはメンバーも御一行もヘロヘロ。しかし!やはり空君だけは元気で、最後までドラム叩いてたのも彼でした。恐るべし!

そしてセッションは和やかなうちに終了。雲さん御家族も蛍博士ペアもディープな奄美を満喫して帰京の途に。雲さん、博士さん、皆さん本当にありがとうございました。「真夜中の仁義なきインプロ抗争」またやりましょうね。いや、今度は「Iri-Cong」でのライヴですかね(笑)。

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コメント

ええ!是非つぎは
イリコングのライブやりましょう。
しかし、イリコングって、
強くて弱そうな名前ですね(笑)。

やりましょうやりましょう。しかし東京の皆さんがコレを見たら何て言うでしょう(笑)。「イリコング」確かに強そうだけど実は弱そうですな。トラックバックもありがとうございます!!

リーダー様へ

今度、イリコでも、イリコングでも(!?)
「みっどないと・ぴくにっく」
(綴りを間違ったらカッコ悪いから、ひらがななのよっ!
頭悪すぎ!理由がよけーにカッコ悪!酢)
て、そーゆーイメージの曲作っておいて下さい。
締めきり:もちろん、来年の二月末日までよ!!
注:イリコングの場合は全員集合に限り出演OK酢。

おぉ~、TACOさん!その節はいろいろありがとうございます。「みっどないと・ぴくにっく」ですね!りょーかいです。もう頭の中でイメージがどろどろしてます。イリコングで本気でライヴしたいどす。

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