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2006-12-29

冬は良いね。

   今日は寒い!こんな日は仕事したくねー、家で音楽聴きながら茶でもすすりてー!というわけで「もしも今日が休みだったら部屋で聴きまくりたいアルバム特集」をお届けします。

Segovia_1まずはクラシック・ギターの巨匠、セゴビアさんの戦前(1944年録音だから戦中録音ですかね)録音。クラシックについてあまり詳しいことは良く分かりませんし、セゴビア以外の、いわゆる「名人」と呼ばれる人の音盤もあまり持っていませんが、クラシック・ギターの響きはとても好きで良く聴いております。それにしてもこのNAXOSというレーベルはどれも¥1020の良心価格で素晴らしいですね。

Isyumanつづきましてはイシュマン・ブレイシー。戦前ブルースファン以外には「誰それ?」な人目白押しの戦前ブルースマンの中でもとりわけ無名な人であることは認めます。でもこの人の押し潰したような野太い声がイイんですよ。ギターも歌もさほど上手い訳ではないのですが、何というか”引っかかる”味わいを持ってます。10年ほど前に戦前ブルースのオムニバス盤で知ってそれ以来病みつきになりました。

Seisyunnohikaritokage

で、ジョニ・ミッチェルさんのセカンドアルバム「青春の光と影」であります。上のイシュマン・ブレイシーと同じくこの人も「声の人」だと思います(イシュマン・ブレイシーは相当にイカツいので、あくまでも透明なジョニさんと比べるとちょっと違和感アリアリですが・笑)。聴いてるだけで体が1cmぐらい浮き上がりそうな「声の魔法」ですね。

Piass 最後はドドーンとBOXもので。アストル・ピアソラの60年代にエピックからリリースされたアルバム6枚(「我らの時代」「ある街へのタンゴ」「タンゴ・コンテンポラネオ」「アメリータ・バルタール~ピアソラ=フェレールを歌う」「白い自転車」「ロベルト・ジャネス、ピアソラ楽団とタンゴを歌う」)全てが入ったボックス・セット。時間がタップリある時に集中的に聴きまくりたいですね。発売は確か96年でしたかね?欲しいなぁ~・・・。

(リーダー)

2006-12-26

拝啓、大統領閣下

Gettin 「アメリカの黒い大統領」ことジェームス・ブラウンが昨日亡くなりました。訃報を聞いたのはちょうど昨夜のイベントの会場でした。思わずたまたま一番近くにいた親友のいっせい氏と「何てこった、俺らのJBが死んじまった」としみじみ追悼の意を表しました。そして「つうかお前と一緒にいる時って何故かJB絡みの事が起きるよなぁ~」と、またしみじみ言い合いながら追悼の意を表しました。

私といっせい氏が「俺らのJB」つうのには訳があります。そう、JBはファンクの帝王で(大将軍はジョージ・クリントンで・・・それはまぁいいか)、Iricoの音楽にも少なからず影響を与えている御方でありますが、それ以上に個人として、親友のいっせい氏と一緒にいる時に「たまたま/偶然:JB」ということが何故か起きるのです、まずは私が埼玉に住んでる時に彼がふらりと遊びに来てそん時に二人で呑みながら観た映画が「48時間part2」。Jb 御存知エディ・マーフィーの傑作コメディですが、この映画の最初の方で「エディがゴキゲンでウォークマンでJB聴いてたら護送車が襲撃されてウォークマンが護送車ごと爆発/炎上」というシーンがありますね。

あのシーンは映画の中で我々の最高のお気に入りシーンでした。すっかり感化されて、次の日下北沢をエディ・マーフィーの真似をしながら「あぅっ!」とか「いやぁぁぁぁああ!!」(映画の中でやってたJBのシャウトの物真似です。傍目から見たらそーとーに”イタイ”2人組だったでしょう。)とか言いながら徘徊していたら、通りの向こうからファンキーな音楽が聞こえてくるではありませんか。私が「ヘイベイビー、オレら好みのファンキー・ミュージックが流れてんぜアァ~オ!」といっせい氏に言うと、彼も「アウッ!ハニー、あすこにあんのはオレら好みのファンキー・ストアーに違いないぜ!」と返し。アホな二人組はそのまま「行くべ♪」「行くべ♪」と下北沢の雑踏をファンキーに掻き分けながら音の出てる方に歩いて行くと、そこには看板から建物の古さから何から何までファンキーなレコード屋さんがありました。

Sex_machine いかにも何かヤバいレコードが入ってそうな段ボールが積まれた風格満点の階段を登り、店内に入るとそこはコンクリ打ちっ放しの床に「ROCK」とか「SOUL」とか「JAZZ」とか、テキトーっぽく(でも明らかに”気”が満ちている)書かれて所狭しと並べられた段ボール(通称「エサ箱」)、そして店内の隅にドン!と置かれたでっかいスピーカー、長髪でヒゲ生やした、まるでフランク・ザッパのような店長とおぼしき人、といった店内全てのものから醸される雰囲気は間違いなく”ファンキー”。

大喜びでエサ箱を漁っているうちに、スピーカーから爆音(つうか「ばっくおん!!!!」)で、突如JBが流れ出した瞬間には、それはそれは狂喜したものです。ちなみにそのレコード屋さん「フラッシュ・ディスク・ランチ」といって全国のレコード・ジャンキーから圧倒的な支持を集めている伝説の名店でありました。以来私にとってもそのお店は「全国で最も尊敬するレコード屋」であります。私といっせい氏とJBの「偶然の物語」はまだありますが、ホントにアホなのばっかりなのでここでは省略。とにかく私は素晴らしい音楽を聴かせてくれて、素敵なレコード屋との出会いもセッティングしてくれたJBに感謝してるのであります。

それにしてもクリスマス・イヴの日に肺炎になって病院にかつぎ込まれてクリスマスの日に往生したJB、ファンキー過ぎるぜ!!

エレガントなイベントとアツい”男”トーク

みなさんおはようございます。クリスマスは如何お過ごしでしたか?

私はクリスマス前から友人のお嬢ちゃん(4才)のためのPre-Chiristmas Partyと、母親の誕生日があり、その日から昨日にかけてケーキ漬けで血糖値が過去に例なく上昇しております。糖尿や痛風が怖い30歳です。

で、クリスマス・イブはと言いますと、こりゃもう仕事の方が大忙しで、人様のクリスマス・プレゼントの包装にせっせと精を出しておりましたよ。やっとこさ仕事が終わってかみさんとラーメン屋でM-1見ながらラーメンとケーキ食って、その後屋仁川でグダグダしておりました。既婚者三十路のクリスマス・イブなんてまぁこんなもんですよ。でも正直私のよーなチンピラにはこういうドサっぽいクリスマスの方が落ち着けるんです。ラーメンとケーキ美味しかったなぁ。グダグダするの楽しかったなぁ(嬉)。

そして昨日は行きつけの「SUSU-MUCHO」でクリスマス・パーティーがありました。私も選曲者として出演させていただきましたが、センスの良い選曲で聴かせる出演者の皆さんのかける曲にウットリしました。ついでに自分の選曲もまったりしながらヘッドフォンで聴いてウットリしておりました。

会場にはASA(奄美スケートボード協会)のコータロー君も来ていたので、ヒデユキ画伯とコータロー君と私で一緒テーブルでかなーりアツく語りましたよ。目がギラギラしてる若い人のアツい「男トーク」聞くのは良いもんですね。大いに刺激受けました。ありがとう!

Chapter_one えっとオススメCDは最近コレばっか聴きまくっているガトー・バルビエリです。アルゼンチン出身のテナー奏者でございます。何年か前から「ラテンが来る、ラテンが来る」とうわごとのように私ぁつぶやいてたんですが、キましたねーコレ。ラテンもラテン、どラテンです。哀愁ドバーのキレッキレどひゃ~(何じゃそりゃ)で、回りまくるコブシがもぉたまんないっす。

2006-12-24

腹立ってます

おはようございます、今日3つめのブログの更新に来ました(苦笑)。

いや、実は今日ものすごくハラの立つことがあったんですよ。とりあえず今日はクリスマス・イブじゃないですか。で、昨日お店で高校生のバンドやってる子らに「明日はクリスマス・イブだけど、君らも明日はクリスマス・ライヴとかで忙しいんじゃないの?」と聞いたところ、彼らはちょっと寂しそうな顔をして「いや・・・それがちょっと・・・」と、言葉を濁したんですね。

その様子が余りにもだったんで「どうしたの?」と聞いたら「出演するやつが問題起こして・・・」と。「問題?ははぁ、さては酒とか煙草とかで謹慎喰らったね」と言ったら「いや、謹慎になるようなことは誰もやってないんすよ・・・」と。

これはいよいよ何かおかしいと思って更に聞いたら「実はバンドやってるやつがサイトを持ってて、それに学校の先生の文句書いてたら、それを先生に見つかって、先生が”じゃあお前らのイベントなんか中止じゃ!”で結局イベントそのものができなくなった」と、彼らは言葉もとぎれとぎれに説明するんですね。

これを聞いて何つうかもう本当にクソだと思いましたね。学校の先生はそりゃあ生徒を指導する立場にありますから、嫌われることもウザがられることもあるでしょう。それは会社の上司でも部活の先輩でもバンドのリーダーでも(苦笑)同じです。正直嫌われる方にも嫌う方にも問題はあります。でも最大の問題はこの後です。嫌われる方は「俺、嫌われてるな~、でも指導上必要だし」という信念を持つ、もしくは「嫌われてるけどどこが悪いのかな」と疑問に思い、それがマズイのであれば自己を改善したり、嫌ってる当の本人達と腹を割って話し合って解決の糸口を探すべきでしょう。嫌う方もまた然りです。

今回の件で一番サイテーなことは、その教師が子供達と対話をせずに「ムカついたからダメ!」と、完全に一方的に彼らのイベントそのものを潰してしまったことです。結果から言えば「ウザイ」「キモイ」で相手を全否定する若者のネガティヴ思考と何ら変わりません。や、今の時代大人がそんな体たらくで考えることや”理”を詰めていくことを放棄してしまってるから子供もそーなるのです。だってねぇ、よく「バンドやってる=不良」みたいなのっているじゃないですか、思考停止以外の何ものでもありませんな。少なくとも私の知ってる限りでは何もせんでブラブラしてる奴らよりも、バンドやって音楽好きでしょっちゅう大人と接してる子達の方が礼儀正しくて筋が通ってる爽やかな連中ばかりですよ?

とりあえずこの話を聞いて私も相当頭に来たのですが、彼らには「ね、残念だけど君らはそういう大人にだけはなっちゃダメだぞ。”イベントとか妨害されて悔しかった”っつう気持ちは絶対音楽する上で絶対プラスに働くからね。」と言っておきました。

今日はちと散々なことを書いてしまったのでお詫びにキュートな画像をどぞ!

Giant 某商店で見かけた「ジャイアント・カプリコ」の「100本入りBOX」です。いつか金持ちになったらジャイアント・カプリコをこの入れ物ごと買いたいと思います。

最近なんか良い感じよ!

コンチ!ドラムです。

リーダーが「マメに更新しないと」って書いてるんで更新にきました!

つってもボクの最近のオススメ音盤紹介ですが

最近MIX-CDばっかり漁ってるんですけど、そんななかボク的大ヒットなバンド紹介です。

生ける伝説イアン・マッケイ氏のDISCHORDからでてる「THE AQUARIUM」ってデュオがあるんですがコレが素晴らしいんです。ドラムとエレピ・キーボード・ボーカルのデュオ構成らしいんですが、わりとしっかりとした音で荒々しく激しさも感じるんですが、なんかドリーミーで妙なポップ感が病みつきになります!

DISCHORDってこういう「えー?」って思うバンドたくさんいて良いですいよね!LUNGFISHとか本当に個性強そうだもん。あのヒゲは反則でしょう!

ボク等もこういうレーベルの一員になりたい・・・・しかし実力が・・・・オレが・・・・

おっと、気を取り直してもう一枚。 こちらはDISCHORDのボス、イアン大先生とex.WARNERSのドラムのエイミー氏のデュオ!もうわかりますね「THE EVENS」のセカンドアルバム「GetEvens」です。前作同様シンプルで渋い作品ですが前作よりグルーヴ感が増してるような気がします。本当にシンプルに続くドラムと反復するギターリフなんですが聞けば聞くほどグルーヴ感にやられます、四つ打ちフロアーでかけてもイケるんじゃないっすか?って感じるくらいノリノリになりますよ。バリトンギターだからでるんですかねー?

必殺のDISCHORDの地下室録音だからかやたらと心地良い透明感も病みつきっす!前作も聴いてない方は2枚ともいっときましょう。

Aquarium Evens

2006-12-20

いろいろなこと

Irico 大変ご無沙汰しております。師走はやっぱり忙しく、メンバー皆もそれぞれ仕事や年中行事やイベント事などでバタバタしております。このブログの更新も滞りがちで大変申し訳ありません。バンドのサウンド同様、初心に戻って真面目に更新していかねばなりませんね。というわけで今後マメに更新したいと思いますのでどうかよろしくお願いします。

さて、今月は12月9日に「奄美ディストーションユニオン」様主催のバンドイベント「NICE PARTY」に出演させていただきました。この日はちょうど親交のある福島幹夫さん(KILLING FLOOR他でサックスやベースなどをプレイしているマルチ・プレイヤーなのです)と、パーカッション&ディジュリドゥ奏者の小林睦実さんが来島されていて、福島さん達には無理を言って我がIricoとセッションしていただき、更にイベントの主催のディストーションユニオンと今回の仕切り頭であったバンド「花月」のしゅういちろうさんに頼み込んでイベントに参加させていただいた形となりました(しゅういちろうさん、参加バンドの皆さん、スタッフの皆さん、本当にすいませんでした。そして快く引き受けてくださって本当にありがとうございました!)。

Mikioiriconjyou

イベント自体は本当に「ナイスなパーティー」でした。毎回参加させてもらっている形ですが、シマで屈指のアツいROCKスピリッツを持つバンドの皆さんの熱演に毎度毎度圧倒されます。正直今、一番緊張するイベントであります。毎回楽屋で「うわ、すっげぇ盛り上がってる。ウチら出て盛り下がったらどうしよう・・・」と、不安になるのです。

更に今回は我々がこのイベントのトリ(ひえぇぇえええ!)。ヘタな演奏をしてお客さんが帰ろうものなら大変です。気を引き締めてステージに立って演奏。いつもは序盤に割と難しい(印象の)曲を演奏して徐々に後半に行くに従ってポップで分かり易い(印象の)曲をやるのが最近の我々のパターンだったのですが、今回はちと思うところあって、序盤からポップな3コードファンク「FUNKY893」でスタート。

Mikiriconjyou 演奏が始まって1曲目が終わって客席を恐る恐る見てみたら

・・・・お、お客さん・・・・帰って・・・・?・・・なーーーーい(嬉)!!!!

我々の演奏としてはなかなかに良いツカミでした。というよりもこの日の他のバンドの皆さんの演奏がきっと「最後まで期待させるもの」であり、この日のお客さんのテンションが最後まで素晴らしいものであったのでしょう。それから割と新曲系の「Midnight pic.」から、いつものオープニング曲であるところの「寂しい女のような人」。ここで福島さんと小林さんがアルト・サックス&ディジュリドゥ/パーカッションで乱入。残念ながら今回もピアニカのアサケン氏がいなかったので「フロント3つ巴の大混戦」にはなりませんでしたが、久々に福島さんとバトルできて本当に楽しかったです(※後日某お客さん談「お前カッコ良かったよ!あんな凄いアルトの人の隣りでお前、負けとらんかったわ。あ、勝ってもなかったけど(笑)」)。その後Irico vs福島組のステージは終わり、後半は私と金井君とコーセイが一旦引っ込んでOUT TO LUNCH/泪橋の金城さんがギターを抱えてステージに上がり、福島さん(as)、小林さん(perc、ディジュ)、金城さん(g)、我らがユーキ殿(ds)の4人でセッション開始!この日のセッションは、福島さんと金城さんが共通の友人(「愚弁」というバンドのフロントマンである谷口氏)を通じて間接的に知り合いであったという縁もあり、妙な盛り上がりを見せていました。80’sノー・ウェイヴのよーなジャーマン・サイケのような独特のサウンドは「何これ!?みんなオレの知らねーとこで打ち合わせしてたな!!??」と思わせるほどガッチリはまってました。途中から私もテナーを持って参戦。それにしても福島さんのアルトの音はセクシーだなぁ、小林さんのディジュもすごい洗練されてたなぁ、金城さんのカッティング、大人だったなぁ、ユーキ殿のドラムはマシーンだったなぁ・・・。と、色んな意味で感慨深いセッションでした。改めてこの日のイベントの主催側の皆さんと会場の皆さん、そして遙々東京からお越し下さったお二人に御礼申し上げます。本当にありがとうございました。

※写真協力は「くれ商店」さんとまっするさんでした!こちらもありがとうございました。

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